やりたいことがない、ということ

こういうことをやってると、「やりたいことにあふれている人」と思われることがたまにあるのだが、まったく逆で、ぼくは全然「やりたいこと」が浮かんでこないタイプである。

旅行に行きたいとか、美味しいものを食べたいとか、バンジージャンプをしてみたいとか、おしゃれバーにいってみたいとか、こういう仕事をしてみたいとか、そういった類の欲求が、いっくら考えてもでてこないのだ。

昔、ある先輩から、やりたいことを100個書きなさいと言われて、一生懸命考えたのだが、2つしかでてこなかった。
浮かんできたのは、「日々楽しい人と楽しく呑んでたい」ってことと、仕事は「その時でいいなって思ったことをその時々のいいやり方でやっていきたい」という2つ。

どっちも「今この瞬間に」というやりたいことではなくて、「ずっとやっていたいこと」だから、じゃあ今なにをすれば、と考えるためのわかりやすい道標にならないっていうのが悩みだ。

「やりたいこと」のなかで選んでいくことができないなら、しょうがないから、「やりたいことを探す」というステップが必要になる。
けど、ひとりで探しても見つからないから、いろんな人にヒントをもらう。
ヒントを集めればゲームと同じでだんだん何かは見えてくる。

そう、ヒントがあると見えてきてしまうものなのだ。
だから、「やりたいことがない」ということに対してあまり悲観的になる必要はなく、「やりたいことを探せばいい」という結論にいつも着地する。

あとは存分に迷えばいい。
意外と単純なハナシなのだ。