実は人生を考えないようにさせようとする社会

今の日本の社会は「足りている」社会だと思う。
この日本という環境下で「足りている」となにが起きるかというと、
・足りているのに足りていないと思わせようとする圧力「足りない感」の誘発合戦と、
・自分や自分たちの価値を本来の実質的なものより過剰に見せようとする見栄張り合戦
このふたつのいわばバブルが発生し、拡大し続ける。

あくまで個人的な考えだが、90年前後におきた景気のバブルとは異なり、今起きているふたつのバブルは「心」を直撃すると思っている。「心」は人生のなかで「「なんのために生きるんだろう」と考えること」を支えているもの。

つまり、いまぼくたちは、人生から「人生を考えること」を奪いかねない社会にいるんじゃないかと思っている。